お仲間づくり 文字 
のんびり温泉案内所

個人レベルのがんばりが観光地を救う - 4合目

第7章 著作からはらぼじ観光被疑事件を考える


「国策捜査」 青木理 

「検察・警察に狙われた側の視座から」という書き出しで13人の被告
人被疑者の事件の背景について書かれています。 
検察や警察に狙われると、だれかに危害を与えたわけではなくても、
ホントに牢屋に押し込められてしまうようです。 
私なんか仕事ができないだけで「自由」はあるのだからまだ良い方だ、
と気が楽になりました。 

元外交官で1年の間牢屋に入っていた佐藤優さんは「ここが北朝鮮かイ
ランだと思えば気も楽」と言っています。 
1年以上の牢屋の生活はたいへんだったでしょうが、その「代償」とし
て何冊もの著作がたくさん売れて、作家として有名になりました。 
違う人生がはじまったという意味でおもしろいのではないか、とこれか
らの私の立ち位置を考えながら比較をしてみたりもします。 

著者である青木理(おさむ)さんは共同通信社時代に韓国での仕事を経
験した人。 
日本の許認可制度に異論を訴えている、というのを見つけてこの著作に
いき当たりました。 
許認可制度自体が憲法の自由及び職業選択の自由という概念に違反して
いる、と裁判で訴えれば3審まで戦える、と言う気になりました。



「現職警官 裏金 内部告発」  仙波敏郎

ウラ金の問題はどこの警察にもあって、組織の中にいる人が「証拠」を
提示できない限り、組織防衛の力が働いて、犯罪として立証できる事は
なかった。
現職警官として裏金を暴き出す事と引き替えに、組織の裏切り者として
壮絶ないじめ行為に合いながらも定年退職まで勤めあげた事が「誇り」
だと書かれています。

「自分の地位や身分を守る考えが少しでもあったら、戦うことはできな
い」と、考えている私とは正反対です。

今、冷静になって考えてみると、

アウトローでは世間は見向きもしてくれない

のだから、アウトローになってしまったのでは、自己主張などしても無駄。
とは考えるようにはなりました。

自分に本当の信念があれば、どんな惨めな状態におかれても「我慢」す
ることはできるのだろうか。
仙波さんに比べれば、私は数段階レベルが低い。
まだまだ、だとも思います。

でも、私流の言い訳です。
私の「運動」は、多くの人ができる社会運動。
自営業者や零細企業の経営者が、公権力の横暴と接したときには、だれ
でも抗議をするべきなのです。
そうしないと、日本は沈没してしまいます。

仙波さんは月1回、群馬に来て私的な勉強会に参加しています。
その会で紹介されてお会いすることができました。

「すぐ、反論や自己主張をすると、支援者がいなくなるよ」
と叱られました。

個人レベルのがんばりが
観光地を救う - 4合目